2025 上半期ベスト 20
音楽を聴く時間、探す時間が減っている。当然ブログを書く時間もないので ChatGPT にブログを読み込ませ、作品リストとキーワードを渡して出力させてみた。並びは大体リリース順。
Wojciech Rusin - Honey for the Ants
ポーランドの古楽・電子音楽オカルティストによる三部作の最終章。中世的な異国情緒が合成音声と奇妙に絡み合う、ひんやりとした神話構築。
Jacob Kirkegaard - Snowblind
フィールドレコーディングの達人による氷点下のサウンドスケープ。録音と加工の狭間にある“音そのもの”の純度。北極に耳をすませるような作品。
GENIC - if
ゾックス・ゴールドツイカーさん。去年娘がハマり、一緒にライブへ行き、娘と妻はファンクラブに。構成や音作りの妙が光る、ポストY2K的な軽やかさと哀愁。彼らの歌う夢や希望が眩しすぎて直視できない。
Demdike Stare and Kristen Pilon - To Cut and Shoot
ノイズと語りとエーテルのような音像で織られる一種の儀式。物語性がありつつ、音の物質感が妙に生々しくて、耳よりも皮膚で聴いている。ナラティヴの廃墟。
Yea Big - Fishes
DIYジャズ×エレクトロニカ。スモールな編成から立ち上がる予測不能のリズムと優しい混沌。子供の夢の中みたい。
Angel Bat Dawid - A Modern Cosmic Apocalyptic Sonic Discourse for The Book of Enoch
黒人霊性とフリージャズが交差する黙示録。混沌は希望であり、希望は叫びだ。全力で祈るようなサウンド。
Sa Pa - The Fool
アンビエントでもテクノでもない、都市の記憶を断片的に切り出したようなダブテクノ。浮遊感と物音が溶け合って、夢と現実の境界があいまいになる夜の音楽。
David Lee Jr. - Evolution
スピリチュアル・ジャズの失われていたピースが2025年に蘇る。70年代録音とは思えないほど自由で鋭い。即興のエネルギーが生々しく、時代を超えて現在に届く。
Laura Agnusdei - Flowers Are Blooming In Antarctica
極地に咲く花のような、寒々しさの中の生命感。サックスの震えが霧と共に漂う、美しくも不穏なエコー地帯。
Los Thuthanaka - Los Thuthanaka
アンデス音楽がミュータント化し、サイケやジャズと混ざり合う。民族音楽と前衛音楽の境界線が溶けている。ローカルとグローバルのズレが快楽を生む。
Floating Points - Lazarus (Adult Swim Original Series Soundtrack)
アニメ『ラザロ』のサントラながら、単独でも完全に成立する完成度。壮麗で緻密な音楽的設計。ストリングスと電子音の見事な交錯。細部まで設計された建築物のような音楽。
星野源 - Gen
どこまでもポップ、どこまでも個人的。ソングライターとしての成熟と開放が同居した、透明で複雑な一枚。
Pan Afrikan Peoples Arkestra Led by Horace Tapscott - Live at Widney High December 26th, 1971
ロサンゼルスの精神が結晶化した記録。魂の集団即興が波のように押し寄せる、聖なるアーカイヴ音源。
Mert Seger - Empire Des Pulsions
高密度エレクトロ・トライバル・インダストリアル。リズムの奔流が身体に襲いかかる。密林の機械仕掛け。
Madteo - Misto Atmosferico E Ad Azione Diretta
ビートが歪みながら這うように進行し、リズムの感覚がじわじわズレていく。夜の裏口から出ていく感じ。ねちっこく、無愛想で、でも確かにセクシーなうねり。
HiTech - HONEYPAQQ Vol. 1
デトロイト発、ハイパーファンクなゲットーテック。スピードとウィット、甘さと攻撃性が混在するエネルギーの塊。暴走ギリギリのテンションでずっと踊らされる。
Rashad Becker - The Incident
事件は起きている。耳元で囁くような異音、圧力、無重力的な構造。音響彫刻家の本領発揮。
Al Wootton - Rhythm Archives
硬質なビートにアブストラクトな情感が乗る、極めて抑制された美学。ガラージ、ダブ、UKクラブ文化の系譜にありながら、どこか詩的な余韻がある。踊るための思索。
ARBORE - Aboyer au mauvais arbre
フランス語で「間違った木に吠える」というタイトルが最高。金属的ノイズと詩的情緒が交錯する幽霊の記録。
NZO - Come Alive
レイヴ、トライバル、サイケの要素が混ざり、聴いていて意識が飛ぶ。プリミティブでハイパーな身体性。雑多な音の万華鏡が美しい。
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