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7月, 2012の投稿を表示しています

Actress - R.I.P

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Actress - R.I.P 前作『Splazsh』も好評を博した Actress 2年ぶりの3rdアルバム。前作同様に Honest Jon's Records からのリリースとなったけど、Warp に移籍するとかいう話なかったっけ? 1曲1曲が違った顔を見せていた前作ですが、今作もまた同様に灰汁の強い多面的なエレクトロニックミュージックを聞かせてくれます。 ベース、テクノ、アンビエントといった音と音の間を行ったり来たり。ローファイな質感やジリジリとしたノイズで溢れており、不穏な空気で満ちています。いわゆるダンスミュージック的なトラックはほんの少ししかありませんが、前作に比べて各トラックの方向性が似ているからか聞き易いように思えます。 購入前に Discogs を眺めつつ試聴していたところ、曲の長さがまちまちであることが気になってCDで購入したんですが、これは正解だったかな。最初から最後まで矢継ぎ早に流れるトラックを聞いていると、盤をひっくり返したり入れ替える間が勿体なく思えるような、一気に聞いてしまいたくなる作品でした。

Dewalta - Wander

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Dewalta - Wander 大学でクラシックジャズを専攻したり、オーケストラに在籍した経験もあるという Dewalta の1stアルバム。どうやら幼いころからクラシックやジャズに囲まれた筋金入りの音楽家のようです。 オーソドックスなハウストラックで幕を開ける本アルバムですが、次の曲ではクラブジャズ然とした女性のヴォーカルが登場ししっとりと歌い上げます。かと思えば、 Prologue からリリースされそうなヘビーなグルーヴがうねるディープミニマルのようなトラックや、いきなりのロウなヒップホップに驚かされ、そして終盤にはデトロイッシュなざらついたサウンドだったりと盛りだくさん。けれど、これらのトラックの全てに自身のルーツであるジャズの要素が絡み合い、とっ散らかった印象はない。 ワンダー。あれ? Wonder(驚き) じゃないの?あぁ、なるほど Wander(さまよう、ふらつく) か。確かに、そんなアルバムでした。 アナログだと女性ヴォーカルが印象的な「Keep On」がカットされているよう。また Soundcloud 上で、ボーナストラックとして10曲目がフリーダウンロードとなっているのが、なんだか嬉しい。

前田憲男とプレイボーイズ - 円楽のプレイボーイ講座12章

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前田憲男とプレイボーイズ - 円楽のプレイボーイ講座12章 ポピュラーミュージックを、ジャズピアニストであり「題名のない音楽会」などでも馴染みのある前田憲男さんが洒落たラウンジミュージックにアレンジしたアルバム。 ラウンジミュージックというだけあって、リラックスしたい時やBGMとしておく分には申し分はありません。 と言いたいところですが、このアルバムの本体は音楽じゃないんだろうなと推測。だって在りし日の五代目三遊亭円楽さんによる、プレイボーイになるための心構えが可笑しくてしょうがないんだもの。 各トラックの導入部にて語られる御高説は、「円楽さんって、昔こんなキャラだったの?」と思わざるを得ません。昭和という時代を感じさせてくれる名盤です。 しかしこのアルバムを企画した人はどういうつもりで作ったんだろう?音楽を聞かせたいのか、語りを聞かせたいのかはたまた松岡きっこか。個人的には 語り≧アートワーク>音楽 なんだけれど。一聴の価値ありです。

Nuel - Trance Mutation

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Nuel - Trance Mutation Donato Dozzy と共にレーベルを運営しているという Manuel Fogliata によるユニット Nuel の1stアルバム。2011年リリース。Twitterで知りました。 普段はアンビエントテクノをメインとしているようですが、この作品はアートワークからも見て取れるようなオリエンタルで民族的な空気が充満したダウンテンポ、アンビエントアルバム。 いかにもな打楽器の音と終始爪弾かれるアコースティックギターが印象的なんだけど、ギターの音色が現代的なのに加えて随所にシンセが使われていることで、アルバムが土臭くなり過ぎない絶妙なバランスを保っているように思えました。 4曲目の「Polarity」は一瞬 Gipsy Kings の 鬼平のやつ かと思ったり思わなかったり。最高。 Trance Mutation by Nuel

Para One - Passion

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Para One - Passion サントラを挟んで、オリジナルアルバムとしては6年ぶりとなる Para One の2ndアルバム。ED Banger や Kitsune と共にフレンチエレクトロシーンを盛り上げた Institubes 無き今、Surkin らと共に新たに立ち上げた Marble からのリリース。 ザラっとした質感の短いトラックでアルバムが始まりますが、2曲目以降が本領といった感じ。元々ヒップホップ的な手法の多かった Institubes のメンバーだったこともあってか、以前と変わらぬカットアップを用いたトラックは相変わらずの格好良さ。 「Dudun-Dun」と「Prime Time Of Your Life (Para One Remix)」といった熱狂的なトラックのイメージを大きく覆す、エレクトロハウスの流れから続く、透明感のあるシンセが印象的なビートミュージックです。 ところで Tacteel は何してるんだろ…。

Slow Magic - ▲(Triangle)

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Slow Magic - ▲(Triangle) チルウェイブと呼ばれるインディーミュージックをやっているアメリカのプロデューサー Slow Magic の1stアルバム。ポルトガルのレーベル Lebenstrasse からのリリースです。 何やらサンセットビーチで子供たちが小宇宙を燃やしていますが、アートワークそのまんまのキラキラとしたポップな音で期待を裏切ることはないでしょう。 聞いていると Gold Panda や Bibio , The Field が頭に浮かびましたが、歪んだヴォーカルと重くつんのめる様なビートが所々見え隠れして楽しませてくれます。各トラックが3分前後で全8曲というのも、太陽が沈むまでのほんのひと時の情景を感じさせてくれます。ま、アートワークが断然素晴らしいよね。 ▲ by Slow Magic

Moritz Von Oswald Trio - Fetch

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Moritz Von Oswald Trio - Fetch 今年のフジロックに登場予定の説明不要のスーパーユニット Moritz Von Oswald Trio の3rdアルバム。 これまでのシンボリックなアートワークから一新したデザインは、右手前のおばちゃんレイヤーを最背面に送りたいなと思わせてくれます。 これ、良いですね。金属的な1stと生楽器の印象強い2ndの良いとこ取りって感じです。やってることは、これまでと同様のミニマルダブを基本にしたものなんだけど、今回は明らかにディープでグルーヴィー。「Yangissa」のダブさ加減がハンパないです。 思えば各トラックにタイトルがついてるのも新鮮です。新たな段階へと進み始めるんでしょうか?