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9月, 2012の投稿を表示しています

Silent Servant - Negative Fascination

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Sandwell District での活躍や Tropic Of Cancer としてもリリースを重ねる Silent Servant の1stアルバムが Vatican Shadow こと Dominick Fernow の主宰する Hospital Productions よりリリースされました。 割とコンスタントにリリースもリミックスもこなしている Silent Servant さんですが、本作は7曲で40分足らずという案外少なめのボリュームとなっています。しかしこれがまたぐうの音も出ない程に格好良いアルバムに仕上がっています。 彼の持ち味ともいえる80s/ポストパンク/ニューウェーブを想起させてくれるトラックはもちろん、文字通りのアルバム導入部となる「Process (Introduction)」や「A Path Eternal」は、どこか退廃的な音響空間を感じさせてくれるアンビエントトラックとなっています。そして「The Strange Attractor」やラストの「Utopian Disaster (End)」では、ハードでインダストリアルなテクノトラックを聞かせてくれ、もう大満足。今年のベストアルバム候補の一つでしょう。 Silent Servant - Negative Fascination [Digital]

Mala - Mala In Cuba

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Coki と共に Digital Mystikz としてダブステップ黎明期から活躍している Mala のニューアルバムは、なんと Brownswood からのリリースとなりました。 キューバで Mala と Giles Peterson がなんかやってる!という情報からしばらく経って届いた先行シングル『Cuba Electronic / Calle F』。これが上手くダブステップとキューバ音楽がハイブリッドされていて、アルバムへの期待が高まっていましたが、手元に届いたアルバムはまさしく期待通りで重量級のベースミュージック。 キューバ音楽と言うと普段は馴染みがありませんが、陽気な生演奏によるセッションが展開され、その軽快なパーカッションやピアノと、過度な自己主張をしないディープでヘビーなベースラインとが上手くマッチしています。 ダブステップからポスト・ダブステップへと移行していったわけですが、ダブステップ自身の進化をこのアルバムで感じることができるかと思います。 Mala - Mala in Cuba

Deadbeat - Eight

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現代のミニマルダブ、ダブテクノを牽引していると言っても過言ではない Deadbeat のニューアルバム。自身のレーベル BLKRTZ よりリリースです。なかなかインパクトのあるアートワークですが、通算8枚目となるアルバムらしく、収録曲数も8曲でまとめられています。 また今作では、 Cobblestone Jazz の Mathew Jonson, Danuel Tate に Monolake の Robert Henke らが参加しているので、その辺も聞きどころ。 前作『Drawn And Quartered』は、肉を削ぎ落としまくったアルバムでしたが、本作は前々作の『Root And Wire』に少し回帰したかのような骨太さがあります。「The Elephant In The Pool」から始まる冒頭の数曲はミニマルであったり抑圧されたテクノトラックですが、ダブサウンドの印象的な「Punta de Chorros」を皮切りに「My Rotten Roots」や「Horns of Jericho」といった低音でうごめくダブと地響きのするようなパーカッションのリズムは、血沸き肉躍るトラックです。まさに質実剛健を体現したアルバムではないでしょうか。 Deadbeat - Eight

Antony And The Johnsons ‎- Cut The World

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この圧倒的なジャケット…アナログなら尚更です。さて Antony And The Johnsons の新作は、デンマークにてオーケストラを従えて行われた公演を収録したライブ盤。 いやー、さすがのアントニーです。ライブ盤って事ですが、抜群の歌唱力。2曲目の「Future Feminism」はアントニーによるスピーチなので、その辺を考慮して国内盤を買っておけば良かったかな、と思っています。 収録曲数は12曲(実質11曲)と決して多くはありませんが、これまでリリースしたアルバムから万遍なく収録されている上、オーケストラ仕様のアレンジも素晴らしく大変満足です。 PVは微グロ注意。 Antony And The Johnsons - Cut The World

Silent Harbour - Silent Harbour

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そびえ立つファサードが印象的な Silent Harbour のデビューアルバムが、デンマークの Echochord よりリリース。中の人は、昨年末に Delsin から2ndアルバムをリリースしたダブテクノアーティスト Conforce こと Boris Bunnik。 耳いっぱいに広がるモノクロの世界。ミニマルなダブテクノといったところですが、全体的に陰鬱としていて暗い。彼の精神に何かあったんでしょうか? 2曲目の「Cascade」はトライバル染みたリズムが耳を惹きますが、霞がかったようなドローン、アンビエントなトラックも多いです。草木も眠る丑三つ時に、薄暗い部屋で壁に向かって聞くのにもってこい!個人的には作業用BGMとして威力を発揮しそうです。 Ostgut Ton, Prologue , Modern Love 辺りが好きな人はきっと好きなはず。 Silent Harbour - Silent Harbour