2026 上半期ベスト 22

今年の上半期は何だか気になる音楽が多くてとても楽しめている。





Paperclip Minimiser - II
ベースミュージックのような低音と音響で空間を震わせる音数の少ないダブテクノ。


CoH & Wladimir Schall - COVERS
静謐なドローン、繊細な電子音、ピアノの余韻、そしてざらざらとしたノイズ。ああ。こんな曲あった(かも)な。懐かしい(気がする)な。という存在しない記憶を呼び覚ます作品。


Charles.A.D. - Luminous
軽やか&爽やかなダブテクノ。派手な展開はあまりなく、小さな変化を少しずつ足し引きして没入感を深めていく。


Cocanha - Flame Folclòre
声と打楽器を中心としたシンプルな編成。反復するリズムと力強いポリフォニーが生み出す圧倒的な生命力。


Cinna Peyghamy - Music For Tombak & Synth
イランの打楽器トンバクとアナログシンセサイザーの組み合わせ。伝統音楽の複雑なリズムと電子音が溶け合っていくよう。


Dames Brown Presented By Amp Fiddler - Take Me As I Am
2023年に亡くなった Amp Fiddler プロデュース。ハウス、ソウル、Pファンク、ゴスペルといった彼女たちの魅力とエネルギーの詰まった楽曲集。


Eko - The Mirror World
進化を続けるIDM。有機的な電子音のうねりの中からダブやアンビエント、ブレイクスが現れては消えていく。


Elori Saxl & Henry Solomon - Seeing Is Forgetting
オルガンや木管楽器、電子音を繊細に重ね合わせた、静かな時間の流れを描くアンビエントジャズ。分厚い雲のようだ。


Grace & Raffaella - Grace & Raffaella
電子音と声が互いに並走したりバラバラだったり。即興演奏と現代音楽、フォーク的な人間味がある。めっちゃハマる日とそうじゃな日がある。


Ibrahim Alfa Jnr. - Infinite Black Inside
フットワーク、ジャズ、ダブ、アンビエントを巧みに取り入れた、ミニマルで内省的なクラブミュージック。


KAKUHAN - KAK
正直過去作にはハマらなかったし Mark Fell 的な点描ビートはnot for meなんだけど、『Sara Udon』以降急にしっくりきた。音の配置が絶妙で、これ音が生きてるのでは。


KINACT - Kinshasa in Action
ポリリズムや反復するパーカッションを基盤に、社会問題やあり余るエネルギーをDIY精神と共にインダストリアルなクラブミュージックとして表現。


Makam - TARP
ディープハウスやテックハウスを軸としながらダブやファンクを横断している。緩やかな空気感は抜群だけどアートワークはいまひとつ。


M. Geddes Gengras - Guest List
多くのゲストミュージシャンを招いた本作は、ここ数年のアンビエント路線に比べて格段にドラマチックで色彩豊か。


various artists - When There Is No Sun
Sun Ra のトリビュート。ジャズ、デトロイトテクノ、ドラムンベース、ミニマルハウスと各アーティストの個性を充分に楽しめる内容。


Saba Alizadeh - Rituals Of The Last Dawn
イランの伝統音楽とダークアンビエント、エレクトロニクスの融合。ケマンチェの響きは、普段触れることのない彼らの伝統や文化の重みを感じさせる。


Shuta Hiraki - Etude
アルバムタイトルからして、各楽曲は独立したテーマを持ってるのかしらと想像を巡らせる。色々な表現やアイデアを試したいという思いと、それに見合うクオリティの高さ。8曲目以降がとても好き。


Shy One - Mali
ロンドンのベースミュージックを背景に、ダブ、ジャズ、ソウルを自然に融合。DJとしての彼女を先に知っていたのもあって、本作自体が彼女のDJミックスの様にも思える。


Jac Berrocal, Vincent Epplay, Timo van Luijk - Ste Cy
トランペット、ピアノ、詩、電子音が断片的に現れては消える幻想的な世界。即興のセッションから生まれたということもあり、その不安定さも魅力。


Unknown Mobile - Field Work
環境音とエレクトロニクスはこのくらいの塩梅がちょうど好き。ダブなアンビエントの向こう側にハウス心が垣間見える。


Adey Omotade - Eero : Eesu
大雑把にアフリカ音楽的ではあるけれど、民族音楽かと言われるとそうでもない。ジャズやアンビエントの顔ものぞかせる。リズムに身を任せたい。


The Dengie Hundred with Gemma Blackshaw - Days in Pieces
神秘性のある歌声も相まって、『日々の断片』というタイトルの割には暗すぎる暗黒フォーク。


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